ISOのリノベーション
ISOの効果的活用法!
ISOをリノベーションするとは・・ ISOの認証取得企業にとって、認証維持が課題になっています。
たとえば・・・、 ・認証後、経営者の関心が低くなり、活動が形骸化している ・事業環境が変化しているが、ISOのシステムが対応できていない (現状の業務内容とISOのシステムが一致していない) ・ISOを戦略的に活用していない などです。
弊社はISOを効果的に活用するために、リノベーション(再構築)をご提案します。
ISO活動の有効化事例 ~A社 社内会議の活性化~
A社の経営者は、社内会議が停滞していることに危惧を抱いていました。会議が事後報告に終始し、前向きな意見交換ができていないからです。 経営者は弊社に、「社内会議の活性化」を依頼しました。ISO認証取得活動にも携わった弊社の提案は、「ISOマネジメントシステムを共通言語とした会議の活性化」です。
<具体的な提案>
◇ メンバーの判断基準をISO規格における顧客重視とする メンバーの判断基準が個人の利害に偏向すると、適正な結論が出せません。ISO規格に基づく社内ルールを徹底することで、判断基準を統一しました。これを、会議に参加するメンバーだけでなく全ての社員に徹底することが、ISO活動の肝となります。
◇ 会議で決定されたことを確実に実行する 会議で決定された内容を確実に実行するために、ISOの基本的なルールであるPDCAサイクルにて管理します。 会議で決定された事項(P:計画) 決定された事項を実行(D:実行) 実行された事項をチェック(C:チェック) チェックされた内容を見直す(A:見直し) とくに重要なのは、チェックと見直しの活動です。会議のなかで、PDCAサイクルを回すことで有効な会議を実現します。
◇ 会議を活性化するために、ファシリテータを養成する 会議を活性化するためには、ファシリテータの力が有効になります。ファシリテータは、ISOマネジメントシステムを理解することによって、全社的な業務内容を把握します。そのため、各メンバーの立ち位置に配慮できます。
ISO活動の有効化事例 ~B社 人材育成への活用~
経営環境が激変する今の時代、人材育成は重要な課題となっています。B社の経営者から「人材育成」について相談を受け、弊社は、「ISOマネジメントシステムにおける内部監査の強化」を提案しました。B社における内部監査は定期的に実行されていましたが、メンバーの認識不足や力量不足により有効な監査になっていなかったからです。自部署だけでなく他部署の業務内容を理解するISOの内部監査は、幅広い視点とコミュニケーション能力が要求されます。私は、内部監査を強化することが人材育成の機会ともなることを説明しました。
<内部監査と人材育成>
◇ 勉強会の開催 B社では、定期的にISO規格の勉強会を行いました。勉強会をリードする社員は受講生よりも学ぶことが要求され、有効なリーダー育成の機会になりました。
◇ 適切な内部監査の実行 ISO規格の理解が深まって、内部監査は適切に実行されるようになりました。適切な内部監査で業務の改善は進み、さらに社員は監査を経験することによって、管理能力を高めました。
◇ OJTの仕組みに展開 中小企業では、OJT(事業場内教育)の有効性を高めることが要求されています。ISO内部監査の仕組みを取り込むと、より活きた教育が行えます。たとえば、上司がOJTにより業務における判断基準を部下に伝えるとき、内部監査の「是正処置」の観点を活用すると、確実に実行され有効に機能しているかを上司は確認することができるようになります。
公開日:
最終更新日:2014/07/10